この年になると若い世代の成長が自分の楽しみになってくる。 今日はご主人の姉が我が小屋にやってきた。その息子(ご主人からみると甥)は約1歳半の幼児だ。 赤ちゃん舎弟よりも少し成長が進んだ彼が遊びに来るとご主人宅は賑わった。大きな笑い声を響かせる彼はやがて我が小屋の中に。

力加減を知らない幼児はウサギにとって脅威に他ならないが、長い兎生経験が活き僕は堂々と彼を迎え入れることができた。 耳を垂れ、その小さな身体を歓迎した。 きっと初めてウサギという生き物に触れているのだろう。彼の表情は今日一番に輝いていた。

ご主人の姉は、彼が僕と触れ合う様子を喜びながら見守っていた。僕もまた、彼の愛らしい笑顔と声に心が温かくなった。 年を重ねると、若い世代の成長が自分の楽しみとなることを実感する。彼の無邪気さは、私にも新たな喜びをもたらしてくれた。この小さな幸せが、僕の暮らしに新たな彩りを与えてくれるのだ。